2009年04月18日
爆発物探知犬といえば賢い働き者を想像するが、頼りないタイプもいるらしい。
エジプト・シャルムエルシェイクの国際会議場の入り口にいたシェパード。りりしいのは顔だけで、検査対象の車を待つ間も落ち着きがなく、クゥーンと鼻を鳴らして動き回る。あろうことか、主人の警官にワンワンほえている。
車が到着すると、警官に連れられぐるりと一周したが、顔は車体からそむけたままでやる気なし。「おまえは何がほしいのだ」と警官にしかられていた。
足りないのは訓練なのか、エサなのか。いずれにせよ、サルコジ仏大統領らが集う大舞台だから、のちのお仕置きは必至だろう。
午後、敷地内の芝生で、会議に参加した日本の外務副大臣が報道陣との会見を終えて立ち去ろうとすると、随行職員が「動かないで」と止めた。足元に堂々たるボリュームのフン。証拠はないが、アイツの仕業のような気がする。
(内田康)