2009年08月14日
カイロでサッカー観戦に行ったら、有名人に会った。といっても選手ではなく、ハッサンという名の、六十歳ぐらいのおなかの出たおじさん。自分の写真と有名サッカー選手の写真をはりつけた奇妙なボードを首から下げてスタンドを歩き、観客と一緒に記念撮影している。
この人、少なくとも十数年以上、国民注視の出来事があれば必ずテレビ画面に映るべく、現場に足を運んでいる。「テレビカメラある所にハッサンあり」ともいわれる。
本人が好きなサッカーだけでなく、有名俳優の葬儀や事件現場など活動の幅は広い。とにかく、どんな現場にもいてテレビに映るので、お茶の間の人気者に。リスナー参加型のラジオ番組でも何度も電話をかけてくるせいか、ほとんど準レギュラー扱いという。
何事も徹底すれば道は開けるものだ。「日本の記者です」と自己紹介したら、「記念にこれをあげよう」と自家製ブロマイドをくれた。 (内田康)