2009年06月23日
韓国人と世間話をすると、よく「キムチが新型インフルエンザを予防する」という話題になる。
日本は5月中旬に国内感染患者が急増した。一方、韓国は同時期の患者数は一けた。その後も爆発的増加の気配はない。両国の差はどこに-というのがうわさの出発点らしい。キムチが鳥インフルエンザに効果があるとする実験結果がある。キムチに含まれる乳酸菌により、免疫力が高まるという。「鳥インフルや新型肺炎(SARS)が流行した時も、われわれは被害が少なかった」と、誇らしげに胸を張るのが大体のパターンだ。
先日は悔しくなって思わず「日本には納豆がある」と反論した。「関西でまず流行したのは納豆を食べない人が多いからだ」と推論を唱えたら、相手は納得顔だった。
韓国紙はキムチ効果説に「医学的根拠はない」ときっちり指摘した。納豆効果説も、根拠はないのだが。 (築山英司)