2009年10月12日
台湾北部、基隆市の海辺で七月末、ダイビングをしていた男性が、腰に結んでいた防水ケースをなくした。ケースには、結婚前に妻から贈られた携帯電話が入っていた。男性は落ち込んだ。
ところが、ケースは三日後、東方に三十七キロ離れた台北県の海岸で、海洋公園救助員に見つけられた。電池は切れていたものの、水には漬かっていない。救助員は充電の上、通話記録にあった一番最新の番号にかけたら男性の妻が出た。
「奇跡だ」。夫婦が驚き喜んだのは言うまでもない-。台湾紙、聯合報が伝えたニュースだ。
実は以前、携帯電話を会社のトイレに落としたことがある。関係部署が骨を折って見つけてくれた。ただ、当然水浸しだ。「それでも」と思い、一週間天日干ししたら機能が復活した。
ニュースに接し、あの時の落ち込みと、その後の喜びがよみがえった。 (栗田秀之)