2010年01月20日
台湾紙聯合報は台湾版「今年の漢字」を昨年末、発表した。著名人や一般から事前に募った候補30文字に対し約5万8000人が投票した結果、選ばれたのは「●(ぱん)」。期待する、待ち望む-といった意味の漢字だ。
台湾の2009年は依然、不況が続いた。8月には台風8号が襲来、過去50年で最悪の豪雨災害に見舞われた。こうした苦境から抜け出し、10年には光が差し込んでほしいという庶民の願いが反映されたのだろう。
1カ月前の統一地方選で党勢に陰りのみえた与党国民党、逆に低迷から抜け出した野党民進党にとっては年末に行われる台北、高雄などの主要市長選に向け、支持拡大を期待する1年となる。
08年は日本が「変」で台湾は「乱」、09年はそれぞれ「新」「●」。漢字の意味が似ているため聯合報は「台湾と日本はウマが合う」と伝えた。日台関係の進展にも期待したい。 (栗田秀之)
(注)●は目ヘンに分