2010年02月12日
「外交官可」。こんなアパートの看板をマンハッタンでよく見かける。さながら「ペット可」と同じ扱いか。基本的に敬遠されているから「可」物件は貴重なわけだ。
国連本部のあるニューヨークでは、外交官は「踏み倒し」の代名詞。外交官特権を振りかざして家賃を滞納し、知らんぷりして母国へ帰ってしまう国があるそうだ。
外交官は駐車違反でも悪名高い。二重駐車は当たり前、消火栓や通路の前にも堂々と止める。米議員の調査によると国連外交官の違反滞納金は累積1800万ドル(約16億円超)。1位エジプトの違反切符は1997年以降で1万7000枚という。
途上国以外でもフランス(20位)、イタリア(31位)は結構上位。ラテン系のお国柄か。某国外交官は「市警の方もたった数秒止めただけで切符を切る。完全に狙い撃ちだ」とぼやく。さて、この戦いの行方は…。(加藤美喜)