2010年03月14日
中国の春節(旧正月)に、氷点下20度のハルビンへ氷祭りを見に行った。街並みは「東方のモスクワ」と呼ばれるほどロシア風情が残り、この街で西欧料理といえばロシア料理は必ず含まれるほど“本場”らしい。が、まず頭に浮かんだピロシキが見当たらない。
ハルビンで一番有名なロシア料理店でも、店員は「なんだ、それは」。ボルシチも味が薄く、酸っぱい。極寒の中、3軒目でピロシキを発見したがひき肉と一緒に米が入っていてパサパサ。
しかし、食べ物には土地の気候に合ったアレンジがある。ケチャップを頼むとカリカリの揚げパンとコメ交じりのひき肉がマッチしておいしかった。「中国のロシア料理は…」という偏見もあったかなと少し反省した。
後で調べたら、ピロシキは「総菜パン」の意味らしい。日本の物しか知らない私。本場のピロシキが食べたくなった。
(安藤淳)