2010年07月26日
悪ノリ・シニアのダンスパーティーに遭遇した。米サンフランシスコ郊外に住む70代が中心の約60人がホールを借り、幹事が夕食を調理するアットホームなものだった。
5人編成の高齢者バンドがロックンロールを演奏し、1950年代に戻ったかのように盛り上がった。
ある女性が唇を真っ赤に塗り直したかと思ったら、近くの男性のはげ頭にキスマーク。それを見た数人の女性も口紅を取り出し、その人の頭の6カ所が赤く染まった。筆者も中型と大型の女性からおでこに2連発…幸運な被害者が続出した。
パーティーの後は、参加者の一部が近所の24時間営業のレストランに、キスマークを付けたまま歌いながらなだれ込んだ。
元教員の参加男性に、昔と最近ではパーティーの雰囲気に違いがあるかどうか尋ねた。反応は、何か変なことでも起きたかといった表情で、答えにならない。風がぬるんだカリフォルニアの夜は更けた。 (岡田幹夫)