2010年09月22日
「いやいや、遅れて申し訳ないね」。米ミネソタ州ミネアポリスの法律事務所。民主党のモンデール元副大統領(元駐日米大使)がにこやかな笑顔で現れた。現役の国際弁護士で、82歳とは思えないくらい元気だ。
最新の日米関係に精通していることには驚いた。毎日のように在日米大使館からリポートが送られ、ルース駐日米大使とも時々意見交換しているという。
日米関係はもちろん目下の関心事はオバマ大統領の評価につながる秋の中間選挙。インタビューに遅れたのは党予備選の知事候補と意見交換していたからだ。大統領の医療保険改革に対する評判が芳しくないことが気掛かりで「新たな法律により、ミネソタ州は低所得者向けの保険が14億ドル分拡充される。まさに人命救助なんだが…」と漏らした。
さらに次期大統領選を見据えて「難題山積だが、オバマ以外に誰がこなせるというんだ」とも。まなざしは老練政治家そのものだった。(岩田仲弘)