2010年10月01日
フィリピン・ルソン島のアニラオは、マニラから車で3時間ほどの手ごろな海水浴スポットだ。先日、日本から遊びに来た友人を連れて泳ぎに行ったが、海上を漂うゴミが多く、遠来の客を前に恥ずかしくなった。
そこで、1人でゴミ回収に精を出してみた。ほとんどは菓子などのビニール袋。沖まで泳いでプカプカ浮かぶ袋を集めて回る。サンゴ礁の脇に沈んだ空き缶も。最初は気分よく集めていたが、あまりの量にうんざり。
以前、日本に10年以上住んで祖国に戻ったフィリピン人男性が嘆いていた。「日本から戻って気になったのは、みんな平気でゴミを捨てること。今の私はしません」
日本の海岸にも大量のゴミがあり比較する問題ではないが、海岸に限らずフィリピンで「ゴミさえなければ美しいのに…」と思うことは少なくない。そして、遠来の客にそう言われることが何より悲しい。 (吉枝道生)