2010年10月06日
韓国紙の先輩記者から、テレビのインタビューに応じてくれと頼まれた。2つ返事で引き受けたが、テーマを聞いて少し困った。
「日本のサッカーはなぜ強くなったか」。韓国は6月のワールドカップ(W杯)海外開催で初めて16強入り。日本も同じ結果だった。韓国サッカーの強化方法を日本から学びたいという趣旨だ。
最近の日本サッカーのことはよく分からない。静岡で勤務したころJリーグ発足にワクワクしたことを思い出し、東京の広報に聞いた。取材に来た女性記者には、全国各地に芝生におおわれた広場を増やすJリーグの100年構想を紹介した。
実は韓国国民はW杯には熱狂しても、国内のKリーグに人気がない。女性記者はリポートで「韓国にW杯はあってもサッカーがない」と伝えた。強化には「子どもがサッカーを楽しめる環境が必要だ。日本のように」と問題提起した。専門家のように語る自らを画面で見て、妙に面はゆかった。(築山英司)