2010年11月10日
アンカラでトルコ発行の英字紙をめくっていたら、経済面に日本の記事があった。近年の経済政策や円高を論じ、紙面の8割以上を独占。さながら日本特集のようだ。
わが国についての記事の扱いが大きいのは、日本人としてちょっとうれしい。フランスに関する記事が、おまけみたいに隅に小さく載っているのを見ると、妙な優越感までわいてくる。
トルコは有数の親日国。街を歩けば、しきりに「日本人?」と声をかけられ、片言の日本語をしゃべり始める人もいた。そんな日本への関心の高さが、この日の紙面を生んだのか。添付された写真が台湾の株価ボードだったミスは惜しいが、目くじら立ててはいけない。取り上げてもらえるだけ、幸せなのだ。
運動面には、「ナラザキが代表引退」という見出しがあった。トルコ人は、日本のサッカーにも関心を寄せてくれるのか。感激して写真を見たら、同じゴールキーパーの川口選手だった。(内田康)