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ワシントン 愛犬通じ広がる交流

2010年11月18日

 ワシントンの国立大聖堂の近くに、無料の「ドッグパーク」がオープンした。柵に囲まれた約850平方メートルの敷地を市と非営利団体が共同で運営。予防注射を受け、市に登録している生後4カ月以上の犬だけが遊べる。周辺に同様の施設がなく、休日の昼すぎには大小20匹以上が集まる盛況ぶりだ。飼い主の年齢層や人種も幅広い。

 飼い主たちは犬のけんかに注意しながら青空の下で雑談。話題は愛犬から地域や米国の政治・経済・文化、さらに世界へ広がることも。わが愛犬が楽しんでいる以上に米国の生の声が聞ける「ドッグパーク」は貴重な時間を過ごせる場所だ。

 ただ、残念なのは話題の中に「ジャパン」の名前がほとんど出てこないこと。「トヨタ自動車は(リコール問題で)大変だったね」くらいだ。米議会で言われる「ジャパン・パッシング(無視)」をより身近に感じる。(古川雅和)