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ライプチヒ 統一してこその声援

2010年12月15日

 ドイツ東部ライプチヒで、統一から20年を祝って旧東西両独のサッカー代表選手が対戦した。

 西独代表は元監督のクリンスマン選手、ワールドカップ(W杯)に5回も出場したマテウス選手、日本のJリーグで選手、監督として活躍したブッフバルト選手と、屈指のメンバー。特にブッフバルト選手は運動量の多さを誇った現役時代そのままに、闘志むき出しで走り回っていた。

 だが、ここはライプチヒ。統一されてもホームは東独だった。ボールが東独代表に渡ると1万5000人の観客から大きな声援。東独にペナルティーキックが与えられて猛烈に抗議する西独マテウス主将にはブーイングが浴びせられた。

 東独のキルシュテン主将の名前を連呼しながら声援を送っていた地元生まれの男性(65)は「選手同士の交流などなかった分裂時代を思うと、みんな楽しんでプレーしているさ」。試合が東独逆転勝利とあって大満足のようだった。(弓削雅人)