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モスクワ 押し花通し友好推進

2010年12月16日

 モスクワ大で11月下旬、日本の押し花展が始まり、学生らの人気を集めている。

 モスクワ在住の押し花講師、加藤啓子さん(43)が「花」を“パスポート”に日本とロシアの心をつなぎたいと制作した60点ほどを展示。両国の花を使い、しだれ桜や、マトリョーシカなど日ロ混交のテーマで描かれた色鮮やかな花絵が並ぶ。

 開幕日に足を運んだら、学生らしき若い女性が「きれいねぇ。すごく、きれい。きれいだわ」としつこいぐらい繰り返していた。

 ロシアでは日本文化の人気が高く、茶道や生け花教室は珍しくない。最近ではアニメのコスプレなど、いわゆるオタク文化も浸透。

 知人のロシア人女性いわく「日本の文化も電化製品も繊細で大好き」。彼女の携帯電話がサムスン製なのはさておき、まんざらお世辞でもなさそうだ。

 北方領土問題では冷却中の日ロ関係だが、未来は決して暗闇ではない。たぶん。(酒井和人)