2011年01月24日
出張先からバンコクへ戻る国際線の機内で先月、タイの英字紙を広げたとたん1面の写真に目を奪われた。入院中のプミポン国王がフォーミュラ1(F1)のレーシングカーを背広姿で見詰めている写真だった。
国王の誕生日(12月5日)を祝う行事として先月18日、バンコクの一般道をF1カーが走行するイベントを開催。沿道には約10万人が集まった。写真は行事前に撮影されたものだった。
英字紙ネーションによると、スポンサーの飲料水メーカーは「国王がF1レースに興味をお持ちであると知り、車を病院に持ち込む許可をいただいた」と説明。国王は競技やエンジンの馬力について質問したという。
「国王のF1好きは有名?」と、周囲のタイ人に聞くと、皆「聞いたことがない」。「大企業がイベント前に国王に面会することはよくある」と知人に言われ妙に納得してしまった。 (古田秀陽)