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ロサンゼルス 無人攻撃機の不気味

2011年02月23日

 米ロサンゼルスから車で約3時間の飛行基地。目の先、1メートルの至近で、その飛行機を見た。操縦席に窓がない。翼の下に空対地ミサイルや機関砲を取り付けられる。何でも食いつぶす肉食獣「プレデター」という名が付けられた無人攻撃機。

 当初、攻撃能力はなかったがCIA(米中央情報局)がテロリストのウサマ・ビンラディンと思われる人物の殺害に失敗してからミサイルが搭載された。

 操縦と攻撃は米本土の基地から、テレビカメラでオペレーターが行う。遠隔操作で引き金を引き、無人機がアフガニスタンやパキスタンを攻撃。その数時間後、オペレーターは米国内の自宅に戻っているはずだ。

 日本も日本海周辺の偵察のために、類似の無人機を購入する検討を始めたという。ただ攻撃能力はない。国土防衛に効率が良いのが配備の理由なのかもしれない。(野口修司)