2011年07月20日
コンピューターで、銀行カードの怪しい使用履歴を見つけた。電話会社で570ドル(約4万5000円)の買い物。人気のスマートフォンくらいの額だ。
知らないうちに妻が買ったのかもしれないが、心当たりはないらしい。翌日には、自宅から約300キロ離れたニューヨーク州のアウトレット店で270ドル程度が使われた。
急いで取引銀行に連絡をとり、カードを無効にした。その時は、どこかのレストランで番号を盗まれたのかと思った。よくあるカード詐欺の手口だ。
だが、約1週間後、今度は隣のメリーランド州のスーパーで、別のクレジットカードが不正に使われた。カード管理会社からの問い合わせで発覚した。
銀行などの説明によると、偽造カードが使われたようだ。オンライン取引などの際に、何者かに氏名や生年月日、住所などの個人情報を盗まれ、カードを偽造された恐れがあるという。米国ではハッカーが民間企業や政府機関のコンピューターシステムに侵入し、個人情報を盗み出すサイバー攻撃が頻発している。
ネット社会では誰もがサイバー攻撃の標的になりうる危険が潜むが、オンラインのカード使用は日常生活の一部。完全にやめることは無理だ。以来、毎日銀行口座をチェックして専守防衛に励んでいる。 (久留信一)