2013年01月31日
12月9日のソウルの最低気温は氷点下13.2度。韓国気象庁によると、氷点下13.6度まで下がった1985年以来、久々の寒さだという。
当地のニュースでは体感温度が詳しく伝えられる。9日朝のソウルの体感温度は氷点下20度。日本でも体感温度という言葉は耳にしたが、数字までは聞いた覚えがない。
韓国気象庁に尋ねると、気温や風速を公式に当てはめて予測値を導くという。「体感温度計があるかも」との見込みは外れたものの「氷点下20度」のインパクトは不変だ。
こうなると対策は熱々の韓国料理だ。ソルロンタン(牛肉を煮込んだ白濁スープ)で暖まるか、汗をかくほど辛いコンナムルクッパプ(もやしが入ったスープご飯)にするか、楽しみが増える。
先日、支局が入るビルの地下食堂でチョングッチャン(納豆のような大豆の鍋)をふーふー吹きながら食べた。サービスのナムルのごま油加減が絶妙。あっという間に平らげると、すぐお代わりが出てきた。ゆでたブロッコリー、煮干し炒めも食べ切るやいなやお代わりをくれた。
ここに限らず、韓国では多くの食堂でお代わりをくれる時「たくさん食べてください」「おいしく召し上がれ」と声もかけてくれる。外は寒くても「心感温度」が一気に上がる瞬間だ。
(篠ケ瀬祐司)