2014年06月05日
以前から気になっていた中国映画博物館を見学した。ホームページで「世界最大の国家級映画専門博物館」と紹介するだけあって予想以上に大きな建物。中は4階建てで20の部屋に分かれ、中国映画の歴史のほか、衣装やメーク、特撮など映画の撮影技術も紹介している。
20年以上も前の大学生のころ、経済的理由もあって中国旅行は容易ではなかった。このため生の中国社会を少しでも知ろうと時折、日本で上映される中国映画をむさぼるように見た。
博物館で紹介される過去の映画作品を一つ一つ目で追いながら「あ、これは見たことがある」と発見すると、作品を見た当時の記憶もよみがえって懐かしい気分になった。
撮影技術コーナーは模型を多用しており、貴重な資料映像も少なくないため、大人から子どもまで楽しめる。北京郊外にあり交通の便は良くないが、無料なので時間に余裕があれば一見の価値は十分ある。
ただ閉館時間は午後4時半にもかかわらず、その前から職員が展示室を次々と閉めて追い出しにかかっていた。ハードは最新だがソフトは旧態依然なのは中国らしい。(新貝憲弘)