2016年12月21日
韓国の公園には、必ずと言っていいほど、無料で利用できる体を鍛えるための運動器具がいくつも設置してある。天気の良い日には、おじさんやおばさんたちが、トレーニングに汗を流す姿を目にする。
1988年のソウル五輪を機に、国や自治体が住民の健康増進のため、設置を広げてきたようだ。自転車道の脇や、郊外の登山道の途中など至る所にあり、円盤の上に乗って腰を回したり、足を交互に動かしたりする器具やバーベルまで置かれている。「これでは、民間のアスレチックジムがもうからないのでは」と心配するほどだ。
半年ほど前から、休日にダイエットのため漢江(ハンガン)沿いをジョギングしており、途中の公園で運動器具を使ったトレーニングにも励んでいる。河畔に高層ビルが並ぶ漢江を眺めながら運動するのは、すこぶる気持ちいい。一緒に利用するおじさんやおばさんとも顔なじみになり、たまに見かけないと寂しくなるほどだ。
問題は、氷点下10度前後になる冬が近づいていること。寒くなる前に何とかするはずだったおなかは、なかなか引っ込んでくれない。 (島崎諭生)