【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 世界の街
  4. アジア
  5. バンコク PPAP 日本の「顔」に

バンコク PPAP 日本の「顔」に

2017年04月04日

 会場のショッピングモールに独特なリズムが流れ、子どもたちが一斉に反応した。元気良く踊りだし「アイ・ハバ・ペン」などと大声を出す。歌手ピコ太郎さんの「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の人気は相変わらずだった。

 タイの首都バンコクで10~12日に開かれる「ジャパンエキスポ」の事前イベントでの出来事。当日はアイドルグループ「AKB48」などとともに、ピコ太郎さんも出演が決まったと紹介された。

 私がピコ太郎さんの存在を知ったのは昨年9月。支局のタイ人助手に「こんな日本人を知っていますか?」と動画投稿サイト「ユーチューブ」を見せられた。助手は「ヒョウ柄衣装の中年男性がなぜ人気なのか?」と不思議そうだった。

 その後、タイでも女優や芸人らによるパロディー動画が次々と公開され話題沸騰。地元テレビの人気バラエティー番組まで取り上げていた。

 今年で3回目のジャパンエキスポは、日本文化を紹介する東南アジア最大の総合博覧会。日本の「顔」になった感すらあるピコ太郎さんの活躍に期待したい。

 (山上隆之)