2017年05月11日
バンコク近郊を中心に国内に200カ所以上のゴルフ場を擁するタイ。割安な料金で年間を通じてプレーできるとあって、日本からのツアー客が増える中、合宿先に選ぶ大学や高校のゴルフ部も目立ってきた。
タイ中部ロッブリー県にあるゴルフ場「ナライヒル」では、2月の約2週間、立教大の1、2年生23人が合宿していた。
今年で3年目。午前5時半に起床し、コースに出るだけでなく、打撃練習や筋力トレーニングなどメニューは豊富。午後8時からはミーティングもある。松下侃司(かんじ)主将(20)が「毎日がゴルフ漬け。集中して練習できます」と話してくれた。
客1人にキャディー1人が付くのが「タイ流」。地元住民の雇用を支える側面があり、合宿中の学生にもそれぞれキャディーが付く。日本のゴルフ場ではありえない。「学生には『キャディーに甘えるな』『自分で考えるゴルフをしろ』と厳しく言っている」と青木克益(かつみ)監督(51)。
日本とは異なる芝質に戸惑うことも多いという。それでも、日焼けした顔で元気にプレーしている学生たちの姿を見て、ちょっとうらやましくなった。 (山上隆之)