2018年11月12日
ニューヨーク出張では、いつも帰りの駅までの足に苦労させられる。日米貿易協議取材でニューヨークに出張した際も、自宅のあるワシントンに帰るためにターミナル駅へ向かうタクシーを探すが、空車が来ない。
電車の時間が気になり、焦り始めたところに、黒い車が止まった。運転席の丸刈りの男が窓越しに「タクシーだ。乗らないかい?」と声を掛けてきた。
最近はウーバーで普通の車にタクシー代わりに乗ることも増えており、さほど気に留めずにスーツケースを積み込み、車に乗り込んだ。やれやれと一息つき、行き先を告げると、ロシア系とおぼしき男は「25ドル。いいか?」と通常の2倍の料金を求めてきた。
「高い」と言うと「国連総会でたくさん人が来ていて、ホテル代も上がっている。市場価格だ」と理屈をこね「時は金なりだろ?」とニヤリ。時間が迫っており、足元を見られた。
以前、夕方にイエローキャブが拾えず、駅まで20分以上歩き、スーツケースが重くて、へとへとになったこともある。帰りの時間を早めたり試行錯誤しているが、今回は白タク。いい方法はないかな。 (白石亘)