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ニューヨーク 米紙に学ぶ育児参加

2019年04月08日

 ある朝、自宅に届いた米紙ニューヨーク・タイムズに驚いた。一面トップに台所で泣く子をあやす母親の写真。東京発の記事だ。「日本は職場に女性を必要としているが、家事が妨げになる」。男性が育児や家事に割く時間はどの富裕国より少なく、女性の負担が減らない、と。

 「これが一面?」と首をかしげていると、「外国から見れば変でしょ」と妻は納得の様子。

 そうかもしれない。子どもの送迎から誕生日会の仕切り役まで、外国人の父親の子育て参加率は目に見えて高い。長男が通うニューヨークの小学校は国連や大学に近く、子どもたちは多国籍。保護者らが互いに自国の料理を振る舞う恒例行事があるのだが、母親ばかりが活躍するのは日本人の家庭だけらしい。

 一面記事は深夜まで帰らない夫に頼れず、育児も家事もひとりでこなす働く母親の言葉で結ばれる。「長時間働く人たちが昇進。そして上司たちには専業主婦の妻がいる」。当たらずとも遠からず、と苦笑した。

 翌朝、まず幼稚園の送迎から習慣化しようと気合を入れたのだが、肝心の次男が「ママと行く」。一朝一夕にはいかない。 (赤川肇)

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