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北京 足元こそ照らしてね

2019年05月29日

 春節(旧正月)から数えて15日目の最初の満月の日にあたる元宵節(げんしょうせつ)。中華圏では灯籠を飾り、あん入りだんごを食べる習慣があるが、最近では各地で大がかりなライトアップが行われるようになった。

 北京の紫禁城(しきんじょう)は今年、故宮博物院ができた1925年以来、初めてのライトアップと夜間開放に踏み切った。レーザー光線が飛び交い、太和門などに赤を基調としたど派手なプロジェクションマッピングが映し出されると、約3000人が壮大な景観に酔いしれた。

 とはいえ、イベントの仕切りはなんともお粗末。開始30分前に到着し、カウントダウンを待つ間にもリハーサルが何度も行われ、進行のやりとりがマイクを通して大音量で流れた。

 司会もなく盛り上がりを欠いたまま、博物院長が開幕を宣言。そのまま故宮内部に観客がなだれ込む形に。警備員も誘導が不慣れで観客は右往左往、足元も暗くて見えにくく階段を踏み外して転げ落ちる女性もいた。

 今後も続けてほしい世界遺産でのイベント。日本のように綿密すぎる準備はなくてもいいが、初めてとはいえ安全ぐらいは確保してね。 (安藤淳)

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