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ニューヨーク おかわりし過ぎると

2019年05月30日

 ファストフード店と薬局。あまり交わるところのなさそうな組み合わせだが、日本にはない共通点がある。多くの場合、リフィル(refill)という「おかわり」ができる点だ。

 ハンバーガーチェーンでコーラなどの清涼飲料水は注文した大きさのコップをもらい、客自ら注ぐ店舗が目立つ。おかわり自由なのに大きさを選べるのは不思議だが、誰に聞いても「そう言われれば、そうね」といった感じだ。あるチェーンの大サイズは40オンス(約1.2リットル)。日本とは比べものにならない。

 薬局。症状が安定している慢性疾患などでは、1枚の院外処方箋で繰り返し薬を買える。日本も導入を検討しているリフィル処方箋だ。先日、それを知らずに「薬が終わった」とかかりつけ医を訪ねたら、「薬だけなら薬局へ」と。診察なしで薬をもらえるのは便利な半面、長期間だと不安が付きまとう。

 日本でも医療費増大は問題だが、経済協力開発機構(OECD)によると1人当たりの薬剤費支出は米国が日本の1.4倍で世界最高。残りを気にせず清涼飲料水や薬を飲める“おかわり寛容主義”に慣れつつ、違和感もぬぐえない。 (赤川肇)

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