【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 世界の街
  4. 韓国
  5. ソウル 多すぎる1+1=20

ソウル 多すぎる1+1=20

2019年06月12日

 韓国では、日本に比べて交通費などはかなり安いが、トイレットペーパー、牛乳など一部の日用品や食品は高い。その中の1つに卵がある。

 ソウルのわが家の最寄りスーパーで10個入り260円ほどから。日本が安すぎるのかもしれないが、韓国の友人に「高い」と愚痴をこぼしたら、市場で30個入りを買うよう勧められた。確かに、スーパーでも30個入りならかなり割安になる。韓国の卵の賞味期限は生食を前提にしていないのか1カ月ほどあり、友人いわく「毎朝1、2個食べれば消費できる」。

 残念ながら毎朝、火を使う料理をする生活ではなく、結局、10個入りを買っている。先日も急に卵が必要になり、マンション下のコンビニに行った。

 さらに割高な値段にため息をつきつつレジに行くと「もう1つ持ってきて」と店員。韓国のコンビニには、1つ買うともう1つ付いてくる「1+1」というセールがある。まさか卵が対象になるとは思わず、値段だけを見て選んだ商品が「1+1」になっていたのだ。

 安く買えた喜び半分、20個の卵を前に、どう食べきるかしばし悩んだ。 (境田未緒)