2019年06月18日
早くひと息つきたいのに…。未明のスワンナプーム国際空港で少し気が沈んだ。
3月22日、ニュージーランドでの銃乱射事件の取材を終え、乗り継ぎ便で十数時間のフライトを経て同空港に到着。だが、支局のタイ人助手を通じ、午前2時に頼んだ車が来ない。
タイ人の運転手に電話すると「Oh,tomorrow(明日)」と繰り返す。やむなくタクシーを見つけて家に帰った。
後に助手に確かめると「22日の午前2時と伝えた」と断言しつつも、「私たちの感覚では1日の始まりは午前4時。午前2時を翌日のように思う人がいるかも」と言われた。
タイの時刻の表現は独特だ。呼び方が目まぐるしく変わる。例えば午前3時は「ティー・サーム(3)」で、午後3時は「バーイ・サーム・モーン」。午前7時は「ジェット(7)・モーン・チャーオ」なのに、午後7時は「ヌン(1)・トゥム」と1に戻り、午後11時の「ハー(5)・トゥム」まで進む。
複雑なため、「2AM」とつい英語で頼んでしまったが、それがかえって悪かったか。もっと説明や念押しを心掛けようと反省した。 (北川成史)