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北京 「サクラ満開」の就活

2019年06月26日

 北京市北部の郊外にあるビルで、社員を募集する企業の合同説明会が開かれた。中国は春節(旧正月)休みが1カ月以上と長く、会社を辞めて故郷に戻る人も多いため、春節明けからが就職シーズンの幕開けだ。

 不動産、宅配便、レストランチェーン、レジャー、老人ホーム、保険会社や学校など約80社ほどが参加。中国経済の減速で雇用状況が悪化していると、一部の現地メディアが報道していたが、現場に来ると多くの人で各ブースはにぎわっていた。

 しかし、盛り上がっているように見えて、椅子に座って企業の説明を聞いている若者はどこか上の空。始まって1時間もたつと、人がまばらになり主催者が参加企業のために弁当を配り始めた。

 「春節が終わったばかりで、まだ田舎から北京に人が戻ってきてないのよ」。保険会社の求人を担当する40代の女性が、こっそり教えてくれた。「人を探す会社と職を探す人の割合は、私が思うに5対3ね。サクラもたくさんいるよ」

 真偽を確かめようと、主催者に話を聞こうとしたが取材拒否。中国でも人材確保に苦労は付きものらしい。 (安藤淳)

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