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米インディアナポリス トランプ人気の陰り

2019年08月05日

 トランプ米大統領が来年の大統領選での再選に向け、白人労働者の支持をつなぎ留めるための雇用確保に躍起となる中、「ラストベルト(さびついた工業地帯)」にある中西部インディアナ州の州都インディアナポリスの工場へ取材に行った。

 トランプ氏がかつて「メキシコへの移転を阻止した」とアピールした空調設備メーカー「キヤリア」で従業員に声をかけたが「何も話すことはない」と浮かない表情。メーカーの親会社は州から700万ドル(約7億7000万円)の税制優遇を受けて一部の雇用維持に応じたが、その資金で工場の自動化に投資を進めており、将来の人員削減を含めた労使交渉の最中だった。

 従業員が加入する労働組合のロバート・ジェームス支部長は「400人が職を失った。トランプ氏は誰もが仕事を続けられるように言っていたが、そうはならなかった」と手厳しい。従業員は解雇を恐れて疑心暗鬼に陥っているという。

 最近の世論調査で支持率が過去最高の46%を記録し、底堅さを誇るトランプ氏。それでも、期待を裏切られた労働者の間では、以前のような熱気は失われつつある。 (後藤孝好)

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