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カイロ ギネス級以上の魅力

2019年09月03日

 日中は飲食を断っているイスラム教のラマダン(断食月)。何よりの楽しみは、日没後の食事「イフタール」だ。道端や広場にテーブルが並び、企業経営者や著名人らが無料で食事を振る舞う。

 首都機能移転を計画するカイロ郊外の「新首都」で1日に開かれたイフタールに招かれた。断食が解ける直前は「キレやすい」国民性に拍車がかかる。配膳担当者が突然けんかを始めたり、参加者がわれ先に料理の皿を奪い合ったり。日没を迎えると、喧騒(けんそう)から一転、誰もが仲良く喜びを分かち合うから面白い。

 この日は世界最長の「イフタールテーブル」でギネス世界記録を目指すというイベント。長さ3.1キロの食卓で約7000人が一堂に食事し、これまでの記録2・9キロを超え、新記録を達成した。最近のエジプトでは「世界記録」が次々と生まれ、5月にはナイル川に架かるつり橋が片側6車線で、世界最大の幅を持つと認められた。

 「国内外に力を示し、投資を呼び込む」と担当者。そんな国威発揚よりも、国籍も貧富も関係なく、大いに食べて語り合うイフタールの方がよっぽど魅力的に映る。 (奥田哲平)

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