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プラハ 兄弟で真逆の道、なぜ

2019年08月30日

 5月末に行われた欧州議会選前、チェコで存在感を高める日系の極右政党党首、トミオ・オカムラ氏(46)を取材した。

 「マッテオやマリーヌとはメールで頻繁に連絡を取り合っているよ」。オカムラ氏はイタリアのサルビーニ副首相やフランスのルペン党首ら欧州の極右リーダーとの親密ぶりを強調し、反移民・反欧州連合(EU)の持論をまくしたてた。

 彼の部屋には、あの赤い帽子もあった。「米国を再び偉大に」。米大統領選後にやって来たトランプ陣営関係者の手土産だったという。

 取材後、自身が副議長を務める下院の議場に案内された。オカムラ氏が姿を見せると、見学に来ていた高齢女性らが周りを取り囲み記念撮影。ポピュリズムの真骨頂を見た気がした。

 ところが、街の有権者からは「あの兄弟はうまくやってるの?」との声が。実はオカムラ氏は3兄弟の次男だった。建築家の3男は政治とは無縁だが、長男は主張が真逆の親EU政党から欧州議会選の候補者比例名簿に名を連ねていた。

 血を分けた兄弟に、いったい何があったのだろう。ずっと気になっている。 (近藤晶)

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