2019年09月25日

　自宅はワシントンからメリーランド州に入ってすぐの地域。ホワイトハウスのある首都中心部から車で３０～４０分と思えぬほど、自然豊かだ。当然、家の中に、家族全員が苦手な虫たちがたくさん入り込んでくる。

　チョコレートシロップの瓶を置いていた台所は、アリさんの大群がやってくるようになった。ゲジゲジ？や動きの遅いハエなど…。妻や子供たちが「ギャー」と叫び声を上げるたび、私が嫌々退治。仕事で不在の時は妻が私のスリッパで虫をたたいてそのまま放置、帰宅した私が死骸を捨てることになる。

　虫だけでなく、動物たちも多い。鳥は一晩中鳴いているし、リスが毎朝自宅裏で走り回っている。一度だけ、シカ２頭が現れた時にはさすがに驚いた。

　深夜、仕事部屋で原稿を書いていると、ドア下のすきまから小さなネズミがすっと入ってきて目が合った。互いに驚き、固まること２～３秒。その後また部屋の外に出て姿を消した。ネズミも嫌いだが、今のところ何か悪さはされていない。昔見たアニメ「トムとジェリー」のジェリーのような気がして、何となくもう一度会いたいような気にもなっている。　（金杉貴雄）