2019年11月20日
週末のワシントンの地下鉄で、「亀」という漢字がプリントされたオレンジ色のTシャツを着た米国人の若者たちの集団を見かけた。日本の人気アニメ「ドラゴンボール」のキャラクターのコスプレをした人たちで、「今年もあのイベントの時季が来たか」と思った。ワシントンで毎年夏に開かれる東海岸で最大のアニメ愛好家のイベント「オタコン」で、今年の参加者は3万人近くに達した。
イベント会場の近くに住んでいるため、派手なコスプレ姿をした若者たちをたくさん目にした。真っ赤なタイツを全身に着けたスパイダーマンもいたが、セーラームーンや涼宮(すずみや)ハルヒなど、やはり日本のアニメにちなんだコスプレーヤーが多い。
いつもは客が少ない近所のすし屋も、この日はコスプレーヤーが詰め掛け、ほぼ満席の盛況ぶり。職場の同僚に聞くと、日本のアニメを見たくて、日本語の勉強を始めた友人もいるといい、日本のアニメパワーには目を見張るものがある。私はアニメにはあまり興味がなかったが、来年は会場をのぞいてみようかと思っている。コスプレをしていない参加者も、たくさんいるそうなので。(白石亘)