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米ダーラム 大学無償化 切実な声

2020年03月03日

 米大統領選の取材でニューハンプシャー州を訪ねた。ダーラムは州立のニューハンプシャー大(UNH)を中心とする大学の街。緑豊かな美しいキャンパスには、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の駅もある。

 税金で運営される州立大は私立大に比べて学費が安い。特に州内出身者は納税者として州外出身者よりも安く、ひと昔前は日本の国公立大と同じぐらいというイメージだった。5月にUNHを卒業した同州出身のアブラムソンさん(23)にその辺を聞いてみると「とんでもない。UNHの学費は全国の州立大(4年制)の中でも最も高い方です」と答えが返ってきた。州内の学生でも学費だけで年間約1万9000ドル(約210万円)かかる。アブラムソンさんは今後、3万5000ドルのローンを返済しなければならない。

 高騰する学費をどうするかは来年の大統領選の大きな争点だ。今春にはハリウッド女優らが子どもを名門大に「裏口入学」させていた事件が発覚。格差に対する若者の怒りが広がる中、「公立大の無償化を実現する候補を支持する」というアブラムソンさんの訴えは大きなうねりとなりつつある。 (岩田仲弘)

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