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ソウル 外じゃないだけでも

2020年03月04日

 今月上旬の野球の国際大会、プレミア12の取材でソウルの高尺(コチョク)スカイドームに足を運んだ。韓国初のドーム球場として2015年に開業。こけら落としで開かれた野球の試合も見たが、当時は「最悪のドーム球場」と酷評されていた。

 一列に30席が並ぶ座席は間に通路がなく「トイレに行けない」と不満が続出。避難時の安全性も指摘された。まさかの雨漏りも発生。液晶ビジョンは、約1万6000席と小ぶりな球場とはいえ韓国のプロ野球の球場で最も小さく、「双眼鏡がないと見えない」とやゆされた。

 4年ぶりに訪れると、座席の間に通路が増設され、ビジョンも大型化。ずいぶんと見やすくなっていた。批判を受け、建設したソウル市が7億ウォン(約6300万円)をかけて改修したという。

 とりあえずつくってみて問題があれば直すというのは韓国らしいと思うが、ドーム球場の恩恵も実感。11月に入り、朝晩の冷え込みは厳しい。取材を終え、外に出ると気温は5度。記者席も内野席にあり、これが屋外球場だったら。「ドームで良かった」。冷たい風を浴び、心から思った。 (中村彰宏)

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