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米リッチモンド 敵はマイルとビール

2020年03月26日

 米バージニア州の州都リッチモンドは、19世紀の南北戦争の時、南部諸州の首都だった歴史的な街だ。ここで全米トップ20の人気を誇るマラソン大会があると聞いて、いざ攻略、とばかりに勇んで出場した。

 米国でのフルマラソンは初めて。何となく勝手が違う。当然ながらマイル表示なのだ。総距離26.2マイルといわれてもピンとこない。1キロごとにラップを刻む腕時計とにらめっこになる。それでも沿道から「You are doing great!」(素晴らしい)などと声援を受けると、調子に乗って、ついついペースが上がる。

 19マイル地点で体がピタリと動かなくなった。「30キロの壁」は日本と変わらなかった。のどが渇くが、給水所は1マイルごとなので間隔が長い。そこに沿道から救いの手が…。紙コップをもぎ取り一口流しこむと、ビールだった。これは下戸にはきつい。「Beer!」と言っていたようだが、体力だけでなく聞き取り能力も低下している。

 歩いては走りを繰り返し何とかゴールにたどり着いた。ほろ苦い米国マラソンデビュー。来年、もう一度攻略しようと思っている。 (岩田仲弘)

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