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カナダ・モントリオール 仏語の心得欠かせぬ

2020年04月13日

 カナダ東部モントリオールの立体駐車場。唯一空いていた区画に車を止めた後、壁に貼ってある表示の意味を理解できず、しばし立ち尽くした。「Espace Disponible」。ここに駐車していいのか?

 カナダは英語とフランス語の両方が公用語で、連邦政府の公的サービスをどちらかの言語で受ける権利を法的に保障。中道左派の与党・自由党が辛勝した10月の総選挙では、トルドー首相はじめ各党首が演説する際、同じ内容を言語を替えて繰り返す器用さに感心させられた。

 ただ、街中では必ずしも両言語が通じるわけではない。カナダ統計局によると両言語で会話できる国民の割合は17.9%(2016年)にとどまる。モントリオールがあるケベック州はフランス系住民が多く、州唯一の公用語がフランス語だ。実際、ホテルでも取材先でも、まずフランス語で話し掛けられた。

 冒頭の駐車場表示はフランス語で「利用可能な区画」の意味。スマートフォンで調べて事なきを得たものの、「北米のパリ」と称されるモントリオールの街を楽しむには、多少なりともフランス語の心得が欠かせないと痛感した。 (赤川肇)

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