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ソウル 華やか消費の裏側

2020年06月17日

 ソウル中心部で同年代の友人らと夕食後、韓国伝統家屋を改装した店が軒を連ねる人気の通りでコーヒーを飲むことにした。おしゃれなカフェが立ち並び、どこも若者たちでいっぱい。やっと空いているテーブルを見つけて店に入った。

 座ってメニューを広げ、しばし絶句。コーヒー一杯が8000ウォン(約730円)、デザートは1万8000ウォンからだったのだ。「私たちも価格を見ずに店に入れる年齢になったということで」。苦笑いしながら注文し、周囲を見てまた驚いた。客は20代から30代前半ばかりだった。

 「不景気といわれつつ、韓国の若者はなぜこんな高い店で食べたりブランド品を買えるのか」。一緒にいた韓国人女性に尋ねると、「先のことを考えずに使うから」と返ってきた。一度きりの人生、今を楽しもうと考える若者が増えたという。

 後日、聞いた60代の韓国人男性は「あるいは親の金」。ただ別の韓国人女性は最近、コーヒーを一杯買って紙コップをもう一つもらい、分け合って飲む若者も少なくないと話した。いずれにしろ、目の前の華やかな消費ぶりと現実は違うのだと思い直した。 (境田未緒)

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