2020年06月19日
日本のすみずみにあるコンビニ店。中国でも日本ブランドのコンビニが人気だ。北京や上海といった大都市だけでなく、最近では地方にも広がってきた。
中国語でコンビニは、「便利店」。だが以前からある中国ブランドの便利店は、品ぞろえが悪く、商品にほこりがかぶっている店も。なので日本のコンビニに自然と客が集まる。
内装や商品の配列は日本とあまり変わらない。おでんや総菜の店頭販売をする店も多い。近所の店も、中に入ると一瞬「ここは日本か」と思えるほどだ。
ただ、「やっぱり中国だ」と気付かされる点も。客がよく店の中で立ったまま、おでんやカップラーメンを食べているのだ。他の客は、それを避けながら商品を手に取る。日本では「イートイン」スペースが設置された店が増えたが、中国では必要ないようだ。
先日はお菓子コーナーの前で、ビジネススーツを着た美しい女性が、立ったまま、おでんの大根にかぶりついていた。子どものころ、「立ち食いは行儀が悪い」としつけられた身としては、「家に帰って食べればいいのに」と、どうしても思ってしまう。 (坪井千隼)