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ニューヨーク 冬場の道の落とし穴

2020年06月07日

 出張の帰り道。日が暮れた高速道路で車を運転中、ニューヨーク州に入ったところで「ドン」とハンドルから目の覚めるような衝撃が伝わってきた。舗装面がえぐられ、深いくぼみができていたのだろう。パンクの気配はなく、そのまま走り続けると、路肩に数台が止まっていた。タイヤを交換したり、レッカー車に載せられたり。同じ“落とし穴”に、はまったようだ。

 こうした穴は「pothole」と呼ばれ、路面に染み込んだ水分が凍結と溶解を繰り返す冬場に傷を広げるらしい。特にニューヨーク州では、大小の穴が補修されないままあちこちにあり、全米50州の幹線道路の舗装状態を比べた民間団体の調査で悪い方から5番目(都市部)という結果にうなずける。

 帰宅してタイヤを見ると、側面がコブ状に膨らんでいた。傷ついた状態で走るのが心配で買い替えた。200ドル(2万1000円)の出費はちょっと痛い。州当局の補償制度に望みを託す。請求すると、数日で返事が届いた。「補償しない」。州法で冬の間は補償が「免除」されている、と。予期せぬ“落とし穴”に、またもや落ちた気分だった。 (赤川肇)

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