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上海 強権下 空調も使えず

2020年06月13日

 上海市の新型肺炎患者は330人を超えたが、不安を感じるほどではない。多数の死者が出ている湖北省とは様子が大きく異なる。ただ、こうした状況も強権的に発動される厳しい対策の下にある。

 支局が入居するオフィスビルでは、1月下旬から館内の暖房が使えない。空調を通じた感染を防ぐためだ。換気のために窓も開けなければならず、オイルヒーターを全開にしても、特に日没後の寒さは耐え難い。

 ビルやマンションなどの入り口では発熱検査が行われ、風邪をひけば引っかかる。自宅に帰れなくなる不安もあるが、感染防止のためだから仕方がない。

 職場ではダウンジャケットを羽織り、ズボンの内側にジャージーをはく。左右のポケットには、日本に一時帰国する友人が「体に気をつけて」と置いていってくれたカイロを入れる。

 寒波が訪れた日になってハロゲンヒーターをさらに2台注文したが、これは私自身の対策が後手に回ったと反省している。

 日本でも感染が広がっているが、中国と異なり日本政府には強権的な対策が打てないだろう。政府が後手なら自分で先手を打つしかない。 (白山泉)

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