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米バージニアビーチ 革命の行き着く先は

2020年06月29日

 米南部バージニア州で開かれた民主党のバーニー・サンダース上院議員の支持者集会は、異様なほど統制が行き届いていた。

 前座の退役軍人男性が「サンダースを支持するのは彼が革新的だからではない。それは常識的だからだ!」と訴える。「公的国民皆保険は革新的ではない、それは…」と続けると、支持者らは待ち構えていたかのように「常識的だ!」と応じ、同様の掛け合いが数回続く。

 彼らの多くが「バーニー・ブラザーズ」と呼ばれる、熱狂的な親衛隊で一人一人は気さくだ。ある大学生(21)に社会主義を信じるかと聞いたら「もちろん。資本主義は失敗したから」と笑顔で答えた。冷戦後に生まれた世代には社会主義への抵抗感が薄いといわれるが、実感した。

 生まれて以来の格差社会を是正するには「革命」(サンダース氏)しかないと信じ、サンダース氏は彼らを「米史上、最も進歩的な世代だ」と鼓舞する。4年前、党の候補者選びでクリントン氏に敗れた親衛隊には、今度こそとの思いが強い。勝っても負けても「革命」の行き着く先はどこなのか。想像すると少しぞっとする。 (岩田仲弘)

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