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北京 飼い主の自覚欠ける

2020年07月30日

 中国では近年、犬や猫を飼う人が増えた。経済成長で庶民の生活が上向いたことが背景にある。ただ飼い主のマナーはいまひとつ。街中でリードを付けずに散歩させる人が少なくない。

 北京の路上では、野良か飼い犬か判別がつかない犬が、足元をまとわりつき、閉口することがある。子どものころ、路上で犬にかまれた経験がある身としては「かまないでくれよ」と少し青くなる。今も狂犬病の危険性が残っている中国では、日本で予防接種を打っていても、かまれた直後に病院で処置を受ける必要があるからだ。

 新型コロナウイルスの感染が拡大した湖北省では、街中をさまようペットが増え問題になった。帰省などで省外に出た飼い主が都市封鎖で帰宅できず、世話する人がいなくなったからだ。人間から犬や猫に感染するケースが判明し、捨てる飼い主が増えたことも一因だ。

 今のところ、犬や猫から人に感染したケースは確認されておらず、保護団体は安易に捨てないよう呼び掛けている。ペットを管理し世話するのは飼い主の責任。コロナ禍という非常事態だからこそ、責任の自覚を求めたいところだ。(坪井千隼)

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