2020年08月01日
慣れた手つきでメッセージを打ち、地図アプリで住所を検索。地下鉄やバスの乗り換えも楽々とこなす。
先日、お年寄りが地下鉄を利用して荷物を届ける宅配サービスを取材した。韓国では、65歳以上になると地下鉄に無料で乗れるパスがもらえる。「地下鉄宅配」と呼ばれ、高齢者の仕事として定着している。
配達員にとって必須のアイテムが、スマートフォンだ。送り主の情報はスマホに届き、配送先への行き方も自分で検索。配送完了や退勤の連絡もメッセージで送る。1年前に配達を始めた70代の男性は「スマホがなければ、仕事にならない。みんな自由自在に使いこなしているよ」と話す。
韓国のスマホ普及率は95%で、世界1位との統計もある。確かに小学生から高齢者まで年齢問わずスマホを触っている姿を街中でよく見かける。
スマホ以外にもWi-Fiも至る所で使え、インターネットなどの環境は日本よりも充実。新型コロナウイルスへの対応でも、早くからオンライン授業に移行した。これもIT先進国を自負し、環境整備を進めたおかげだろう。(中村彰宏)