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ワシントン なくした眼鏡が戻る

2020年08月02日

 中1の長男は、よく物をなくす。腹が立つが、自分も同じなので、あまり強く怒ることができない。

 先日、買ったばかりの眼鏡をかけていないことに気づき聞くと、小さな声で「なくした」。眼科に付属した眼鏡店で購入したため8万円以上もしたもの。聞いたこちらがショックを受け、思わず絶句した。

 なくしたのは1週間も前で、通学途中に落としてしまったという。「なぜ早く言わないんだ。一緒に捜せば見つかったかもしれないのに…」と黙っていたことを叱った。

 あきらめきれず、落としたという近所の小道に行ってみた。「もうあるわけないよな…」と思いつつ、ふと顔を上げると、柵に何やら張り紙が。大きな文字で「なくした物見つけたよ!! 青いケースと眼鏡」と書いてあるではないか。

 電話すると近くに住むご夫婦だった。拾ったがどうしたらよいか分からず、数日後に紙を張ってくれたとのこと。しかもご主人は仕事で数年間、東京に住んだこともあるという。長男が物をなくすのは勘弁してほしいが、今回は新たな出会いをくれたようだ。(金杉貴雄)

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