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ソウル 鉄道オタク 少ない訳

2020年08月06日

 ソウル市内の自宅マンションから鉄道の駅が見下ろせる。各駅停車の駅だが、同じ線路を高速列車のKTXや貨物列車も通る。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出を控える日々、多彩な列車を見ながら、ビールを飲むと気晴らしになる。

 幼いころに鉄道模型で遊んだ記憶がよみがえり、韓国の模型を買いたくなった。専門店の通販サイトを検索した。新幹線や山手線、地方私鉄まで日本商品は豊富だが、韓国商品はKTXさえ見当たらない。

 韓国鉄道公社と模型メーカーが協力して国内車両を初めて発売したのがわずか5年前、と大手紙にあった。駅や踏切で電車を撮影する日本の「撮り鉄」のような人も見かけない。鉄道オタクの少ない理由を韓国の友人が言いにくそうに語った。「韓国の鉄道は日本が『植民地時代』に敷設して始まった。負の印象が残ってきたからかな」

 ただ近年は、日本のローカル線の旅に出掛ける「乗り鉄」も増えたという。美しい車窓や人々との交流をつづったブログもある。コロナで訪日客は激減したが、危機を克服したら、ぜひ温かく迎えたい。 (相坂穣)

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