2020年08月23日
新型コロナウイルス対策で、建物に入る際の検温とアルコールでの手指消毒が、バンコクで日常風景になってきた。
先日、街中のコンビニに寄った際、検温待ちの客の列ができていた。順番が来て、店員が私の額に体温計をかざすと、33度と深刻な数字が。だが、店員はひと言。「オーケー・カップ」(オーケーです)
このような経験は実のところ珍しくない。
勤務先のビルの玄関でも、警備員が検温を実施している。私の体温は大抵、33~34度台。そのたび、警備員はにっこり。「マイペンライ」(問題ない)。再検温は一度もない。
熱帯のタイは年中、気温が30度を超える。私の体温よりも気温を測っている気がしてならない。自宅で体温計を脇に挟むと大体36度台だ。
タイは新型コロナの感染者を3000人余りに抑えている。3月以降、入国や国内移動の制限、大規模商業施設の閉鎖など、結構厳しい対策を導入してきた。
勘所は押さえていると感じつつも、国民性の反映か、個別の運用ではややおおらかな面も。抑止が順調に進むのか。今しばらく見守りたい。
(北川成史)