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ベルリン 独連邦軍機に「ミグ29」

2020年09月05日

 以前から気になっていたベルリン西端にある「空軍博物館」。新型コロナウイルスの影響でしばらく閉鎖されていたが、再開されたので週末に訪ねた。

 もともとはナチスの軍パイロットを養成する飛行場。大戦後、ベルリンが分割統治されると英空軍の基地になった。旧ソ連が西ベルリンへの陸上交通を遮断した「ベルリン封鎖」の際には、中心部にあるテンペルホーフ空港と並んで、大量の生活物資が空輸された。

 現在は敷地の半分近くが宅地になったが、残っている滑走路上に古い軍用機が何機も並んでいた。格納庫内にも展示があり、現在の独連邦軍のマークを付けた「ミグ29」が目を引いた。ミグはソ連が開発した東側の戦闘機。どういうことなのか。

 冷戦終結後、東西ドイツが統一され、旧東独軍は解散。ただ、軍備のごく一部が連邦軍に引き継がれたからだった。ミグ29は数年間、訓練などに使われていたという。

 敵対していた東西両陣営の軍用機が一堂に会する博物館。レアな冷戦の遺物にお目にかかれたのも、ドイツが統一を成し遂げたからにほかならない。 (近藤晶)

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